長野市で創業70年。
本物の木の家を手がける材木屋・工務店、鎌倉材木店です。
シーズンレス工法では、床、壁、天井、玄関ドア、窓といった家の外と内との境界にあたる部位に断熱性の高い建材や建具を使い、家全体を包みこむように施工します。床断熱にポリエチレンフォーム(90mm厚)、壁断熱に硬質発泡ウレタン(75mm厚)、小屋裏断熱にセルロースファイバー(300mm厚)と性能の高い断熱材を十分な厚みで充填。また夏の昼間の冷房時に建物内に入る熱量の71%が入り込むとされる窓に樹脂サッシを用いることで、年間を通じて外気温の影響を受けにくい住空間を造ります。
私たちはこれまでに外断熱工法や内断熱パネル工法を実践してきました。しかし断熱パネル代が高価でお客さまの負担が大きいなど、経験に基づくさまざまな観点から検討した末に、現在は硬質発泡ウレタン吹付けによる当社独自の内断熱工法であるシーズンレス工法を採用しています。数ある断熱材の中で、硬質発泡ウレタンを選んだ理由として、次のようなことが挙げられます。
「内断熱(充填断熱)と外断熱(外張り断熱)はどちらが良いのだろう?」。これは家づくりを考えるときに多くのお客様が抱く疑問だと思います。さまざまな考え方がありますが、私たちは硬質発泡ウレタン断熱材を用いた内断熱工法を、自信を持ってお客様にご提案しています。
高い断熱性能を生かすには、隙間をできるだけなくすことが肝心です。木造軸組工法の家は構造上、床下と壁の内部、小屋裏がつながっています。外気は換気口を通じて小屋裏や床下に出入りするため、壁の内部にも空気が入ってきます。すると、夏場に外の熱い空気が壁の内部に流れ込んだ場合には、冷房で冷やした室内の空気が暖められて断熱効果を弱めてしまいます。壁内部の気流を防ぐため、シーズンレス工法では専用のテープやシート、簡易現場発泡ウレタン材で床や天井まわりの気密を確保しています。硬質発泡ウレタン断熱材の施工後には、気密測定を実施。骨組みが見えている状態で測定することで、気密性能を確かなものにします。隙間をなくして暖冷房によるエネルギー消費を抑えることも気密化の重要な目的です。
次世代省エネ基準とシーズンレス工法の熱損失係数Q値(熱の逃げにくさ:建物の形状や間取りによってかわる)の比較は次のとおりです。
地域 | 次世代省エネ基準 | 当社シーズンレス工法性能値 |
---|---|---|
II | 1.9W/m2 | 1.820W/m2 |
III | 2.4W/m2 | 2.192W/m2 |
IV | 2.7W/m2 | 2.192W/m2 |
※数値が小さいほど高性能といえます。
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