木のものがたり

材木ができるまでをご紹介します

乾燥

昔の日本の家は、今よりも長い時間をかけて建てられていました。そのため多少乾燥が不十分でも素建ての状態でいる間に乾燥して狂いがとれ、大工さんが手を入れることで精度を出せていました。しかし今は工期も手間も限られています。短い期間の中で精度の高い家づくりをするため、鎌倉材木店では自然乾燥と機械乾燥を使い分けて、信頼できる高品質な材を提供しています。建築用材の含水率(※)は18%。十分に乾燥させた材は建築後さらに強度を増し、100年後でもまっすぐに家を支えます。材木の乾燥は頑丈な住まいを実現するための重要なプロセスです。

※含水率:
木材に含まれる水分量を表わす指標。含水率が高い材木は、乾燥収縮が大きく暴れたり狂ったりしやすい。建築用材の含水率は15%〜20%が適正とされる

自然乾燥

木は急激な乾燥に弱く、割れやすい性質があります。そのため、直射日光が当たらず、風通しのよいところに材木を置き、半年以上かけてじっくりと乾燥させます。これは木の狂いや暴れを防ぐ最も有効な乾燥方法です。鎌倉の家の柱と造作材は、自然乾燥させた材木を使います。

機械乾燥

短期間で乾燥させて適正な含水率(木材に含まれる水分の量の割合)にし、狂いをとるために使います。鎌倉の家では、家ごとに寸法が異なる梁や桁などの横架材は、機械で乾燥させています。

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