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鎌倉の家を支える大工の技 継手・仕口

鎌倉の家を支える昔ながらの大工の技。その代表格が継手・仕口です。木造住宅では柱や梁、桁などを組み上げて構造を造ります。材木同士をしっかりと組むため、各部材に「刻み」を入れますが、その刻みが役割によって「継手」「仕口」と呼び分けられます。木の個性を見抜き、性質にふさわしい刻みを入れることで、木は本来そなえている力を最大限に発揮します。機械で一律に加工するプレカットにせず、人の目と手を生かした手刻みにこだわるのは、木を知っているからこそ。継手や仕口の手法には、先人たちが長い時間をかけて試行錯誤を繰り返し、培ってきた伝統の技や智恵が生きているのです。

継手 Tsugite

材木の長さを増すため、
材を継ぎ足すときに使われる手法

十分な長さの材木がないときに使われます。

※できる限り一本ものの長い材を使います。継手は補助的な役割を担います。

<鎌倉の家で使う主な継手手法>

腰掛鎌継ぎ(こしかけかまつぎ)

主に土台や桁の継手
下木を上木で押さえつけるように組む

台持ち継ぎ(だいもちつぎ)

土台や桁、小屋梁等で使われる手法

追掛け大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)

土台で多く用いる
腰掛鎌継ぎよりも加工が複雑な分、強度は高い
上木を横からスライドさせてはめ合わせる

腰入れ目違い鎌継ぎ(こしいれめちがいかまつぎ)

上木に、木のねじれを防止する「ねじれ止め」が施されているのが特徴
形状が複雑な継手で、手刻みならではの手法

大栓継ぎ(だいせんつぎ)

梁を太い硬木で固定して納める手法
大変高い大工技術と精度が要求される

仕口 Shiguchi

2つ以上の材を、ある角度に接合する手法

土台と柱のつなぎ目や、梁と桁のつなぎ目など、
それぞれの材を組むときに使われます

<鎌倉の家で使う主な仕口手法>

兜蟻掛け(かぶとありかけ)

小屋梁で使われる手法
右写真では、木口上部の斜めに入れた刻み部分に垂木、下部に軒桁が納まる

大入れ蟻掛け(おおいれありかけ)

小屋梁で使われる手法
右写真では、木口上部の斜めに入れた刻み部分に垂木、下部に軒桁が納まる

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