長野市で創業70年。
本物の木の家を手がける材木屋・工務店、鎌倉材木店です。
鎌倉の家を支える昔ながらの大工の技。その代表格が継手・仕口です。木造住宅では柱や梁、桁などを組み上げて構造を造ります。材木同士をしっかりと組むため、各部材に「刻み」を入れますが、その刻みが役割によって「継手」「仕口」と呼び分けられます。木の個性を見抜き、性質にふさわしい刻みを入れることで、木は本来そなえている力を最大限に発揮します。機械で一律に加工するプレカットにせず、人の目と手を生かした手刻みにこだわるのは、木を知っているからこそ。継手や仕口の手法には、先人たちが長い時間をかけて試行錯誤を繰り返し、培ってきた伝統の技や智恵が生きているのです。
十分な長さの材木がないときに使われます。
※できる限り一本ものの長い材を使います。継手は補助的な役割を担います。
主に土台や桁の継手
下木を上木で押さえつけるように組む
土台や桁、小屋梁等で使われる手法
土台で多く用いる
腰掛鎌継ぎよりも加工が複雑な分、強度は高い
上木を横からスライドさせてはめ合わせる
上木に、木のねじれを防止する「ねじれ止め」が施されているのが特徴
形状が複雑な継手で、手刻みならではの手法
梁を太い硬木で固定して納める手法
大変高い大工技術と精度が要求される
土台と柱のつなぎ目や、梁と桁のつなぎ目など、
それぞれの材を組むときに使われます
小屋梁で使われる手法
右写真では、木口上部の斜めに入れた刻み部分に垂木、下部に軒桁が納まる
小屋梁で使われる手法
右写真では、木口上部の斜めに入れた刻み部分に垂木、下部に軒桁が納まる